皆さんは肩を動かす時の支点はどこだと思いますが?
もちろん肩関節でしょ!?
肩甲骨ほしぐをすると肩が上がりやすくなるから肩甲骨?
いいえ、正解は鎖骨と胸骨を繋ぐ「胸鎖関節」です。
鎖骨の動きは肩関節の動きに重要な役割を担っております
つまり鎖骨の動きが悪いことで肩の痛みや動かしずらいなどのトラブルを引き起こしてしまいます。
ということで今回は鎖骨についてお話ししたいと思います
鎖骨の構造
鎖骨は、真上から見るとS字型をした骨で、太さも均一ではなく中央部から外側にかけて丸から三角形へと変化します。
内側の端は胸骨と【胸鎖関節】を形成し、胸骨は肋骨を介して背骨へつながります。
外側の端は肩甲骨と【肩鎖関節】を形成し腕を身体につなぎとめる役目をしています。
上腕骨は、体幹とは直接つながっておらず、鎖骨が唯一体幹とつながっています。
つまり、鎖骨は、腕、肩、胸、背骨をつなぎ合わせ、その動きを連結し、助けているという重要な役割があります。私たちが腕を自由に動かすことができるのは鎖骨のおかげです。
鎖骨の可動域は?
胸鎖関節を運動軸として、
前額面での基本肢位からの上方運動は約45°、下方運動で約10°の可動域があるとされています
また、水平面での前方運動と後方運動は、それぞれの方向へ少なくとも15~30°の可動域があります。
肩関節の運動に伴う鎖骨の長軸回旋は、約40~50°の可動域があります。
鎖骨の運動はこの3方向の軸に対する複合運動によって成立します。
また鎖骨は胸鎖関節を介して、肩甲骨と同調しながら動きます。
そのため、鎖骨の動きが低下してしまうと、結果的に肩甲骨の動きの低下につながり、腕の動きにも影響が出てきます。
逆に、肩甲骨の動きが悪い場合には鎖骨の動きにも影響を及ぼします。
それぞれの動きが噛み合っていないと、肩はスムーズに動いてくれません。
肩を動かすときにゴリゴリと音が鳴ったりしていませんか?
そんなときは鎖骨の動きも一緒に確認してみると良いかもしれません。
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